酷すぎる思い出
生前の父はよく鼻歌混じりで歌ってた
「芸のためなら 家族を捨てる♪」
へー。
女房を泣かすどころか
家族丸ごと捨てるのね。
当初は歌詞間違って覚えてるなー
程度にしか思ってませんでした。
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とある日。
「あの親父!連絡もよこさず、2日も帰ってこない!!」
とおかんが怒ってた。
「暇してるなら探してこい!」というもんだから捜索開始。
とりあえず、会社に電話したら
出勤はしてるので、生きてはいるみたい。
しょうがない。
親父の遊び仲間のところに行くことにした。
あっけなく親父の遊び仲間を捕まえる。
「うちの親父知りません?家に帰ってこないんです。」
すると遊び仲間のおっさんが
「芸のためなら 家族を捨てる♪」
と歌いだす。
あれ?親父も歌ってたやつだ。
どういうことだ?と問い詰めたら
お前の親父は
「ゲイバーに住む!」
とか言ってたらしい。
「ゲイのためなら 家族を捨てる」
なるほど!
あの歌詞は間違ってなかったのか!
じゃねーよ!(怒
その後、親父取っ捕まえて家に連れ戻した。
おかんには、連絡出来なかったのは素直に謝り、
連日接待で家に帰れなかったと説明。
その夜、当の本人はあまり反省しておらず、
ゲイバーについて熱く俺に語りだす。
綺麗が売りのゲイバーはつまらん。
どっから見てもおっさんのゲイバーは面白い。
などなど。
その時、話し半分に聞いていたが
数年後、縁があってゲイバーへ。
あの時、親父が言ってたこと…
把握!
俺、ゲイバーに住む!
親も親なら 子も子である…。